なにわの社労士べーやんの徒然日記

大手社労士事務所で修行中のべーやんが、日々の仕事や労働法に関するお役立ち情報、趣味などに関することを徒然なるままに綴ります

給与計算業務から企業の労務リスクを発見する重要性

皆さんこんにちは、なにわの社労士べーやんです。

 

世間では先週から2020年の仕事がはじまり、忙しい日常が

始まりましたね。

 

べーやんも年始早々から、クライアント企業の給与計算業務で

日々忙しくさせて頂いております。

 

さて、今日は給与計算業務について少しお話しさせて頂きます。

 

結論から言いますと、給与計算業務というのは、経営(労務)リスクを

未然に防ぐ非常に大事なお仕事であると思っています。

 

ではなぜそう思うか、

それは

 「給与計算は、会社の労務(経営)リスクが示されていることがある」

からです。

 

ではどういうことなのか、以下に示していきます。

 

 

 労務リスクとは、会社の人に関する問題についてのリスクのことです。

 

これには、様々な種類のリスクがありますが、給与計算業務については

この労務リスクの中でも、「残業代」「長時間労働」の2つについて

発見することが可能となります。

 

例えば、給与計算業務の一つに残業代を計算する作業がありますが

●その残業代の計算方法、あっていますか。

⇒法律では、残業代の計算方法はきちんと決められています。

●その残業時間、本当にあっていますか

などが如実にわかることができます。

 

そして、そのどちらか(あるいは両方)が間違っていれば

それは給料(賃金)の未払いとなり、もし何かのきっかけで

判明すれば、2020年1月時点では、最大過去2年分に

遡って残業代の支払い義務が企業に生じます。

 

また、もう一つの長時間労働ですが、これについてはもし長時間労働をしている

従業員が健康状態に異常を起こした場合、会社はその責任を取る必要が出てくる

場合があります。

 

なので、これら「残業代の未払い」「長時間労働」の問題が発覚すると

企業の金銭的ダメージは計り知れません。

 

また、今ではこの労務リスクが発生した際、報道されることも多く、

企業のイメージダウン、従業員の離職など、間接的なダメージも

起こりえます。

 

それらのような労務リスクを未然に防ぐことができるかもしれないのが、この

給与計算業務なのです。

 

そう考えると、給与計算業務については、

①給与計算業務ではじき出された数字を確認し、上記「残業代の未払い」がないか

長時間労働」になっていないかを定期的に確認する。

 

②①で出た問題点を洗い出しその解決に向けた施策を検討する。

 

③解決に向けた施策を実施し、効果を検証する。

 

④①に再度戻って、①~③を繰り返し行う。

 

このような流れの仕事を行っていくことが、これからの企業の労務リスクを

軽減していくには大事なことだと考えます。

 

従業員の給与額を間違いなく計算し、支払日にきちんと給料を

お支払いする。

 

もちろんこれが大事な仕事であることは間違いありません。

 

但し、これからの時代の給与計算業務は、上記のようなお仕事も

必要になってくるであろうと思っています。 

 

 

ちなみに私は、クライアント企業については、その企業に合わせた形で

この作業をしており、クライアント企業の経営者と定期的に打ち合わせ

しています。得意分野かもしれません(笑)

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました!